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top > 葬儀業界top > 神社墓地・神社納骨堂 連載1

首都圏に国内最大規模の「神社墓地・神社納骨堂」が誕生する!
 2013/2/19 17:00配信~日刊葬儀新聞社取材


【イメージ絵1】仏式の位牌にあたるものを「霊璽」といい、「姓名+大人命」などと書く。地域によって様々な差異がある。
【イメージ絵2】神道式の墓石は、「奥都城」「奥津城」と書く。「麻生家の墓」という意味。分かりやすく「麻生家之墓」でもいい。
【イメージ絵3】神道式の場合、仏壇にあたるものは、「祖霊舎」という。神棚とは異なり、先祖の御霊を祭る棚という意味。
建設予定の神社霊園では、春には、しだれ桜や梅の花が咲き、御霊を迎えるという(イメージ)。

  今、ひそかに、葬儀を日本古来の神道式で行う方が増えてきている。神道式で行う葬儀は「神葬祭」といい、平均価格帯は40万円~80万円(日刊葬儀新聞社調べ)、仏式葬儀よりも格安で行えると人気を得ている。神葬祭でも、仏式の「位牌」や「戒名」にあたるものがあるので安心だ。神道式では、「位牌」にあたるものを「霊璽(れいじ)または、御霊代(みたましろ)」、「戒名」にあたるものを、「諡名(おくりな)・霊号」という。

  例えば、麻生次郎氏(享年68歳)の場合、故人の生前の姓名をそのまま使い、その下に男性の尊称「大人」を付け、
最後に、神という意味の尊称である「命」をつけることになる。
  大人命(うしのみこと)」と読み、宮司がつけてくれる(※【イメージ絵1】)

  神道式の墓のことを「奥津城(おくつき)」という。墓石には「麻生家奥都城」のように書く(※【イメージ絵2】)神道で仏壇にあたるものは「祖霊舎(それいしゃ)」という(※【イメージ絵3】)葬儀を神道式で行い、その後の仏式の年回忌(法事法要)にあたる「年忌祭」も、神道式で行う家も年々広がりを見せている。


  昨年発表された、日光東照宮霊園の建設計画は、神社が運営する霊園として大きな話題になった。
  徳川家康400回忌にあたる2015年の400年祭に向けた記念事業の大きな柱として、日光市薄井沢のゴルフ場跡地約9ヘクタールを活用し、墓地計5千区画分を開発するという。
  私たちにとって、生れたら「お宮参り」「七五三」と、寺院より親しみのあるのが神社。「初詣に行った時に、お墓参り」そんな時代になるかもしれない。神社墓地は今後広く広がっていくことだろう。


  日刊葬儀新聞社の取材によると、先の地震・津波で甚大な被害を受けた東北の神社・宮司たちの協力を得て、今後、首都圏に国内最大規模の「神社墓地」を建設する予定が進行中だという。
  神社が運営する霊園としては、これまでの最大規模であった日光東照宮霊園計画の
3倍から4倍となる1万5千区画から2万区画を整備する。圧倒的な規模になる予定だ。


  子宝に恵まれなかった方や、単身者の方々向けには、永代に御霊を祀ってもらえる神道式の納骨堂も建設するという。なんらかの事情で、先祖のお墓には入れない・入りたくないという方々も、わけ隔てなく格安の価格で宮司がお名前を付け、私たち生きている者全員の「先祖」として厚く供養(祀る)してもらえるという。
  仏式のいわゆる「永代供養墓」の神道式版であり、納骨後の管理費などは一切不要。少子化の中、お墓の後継者不足に悩む方々にとっては朗報であろう。
  永代供養塔は石造が多いが、石は冷たい感じを受ける。そこで、木の温かみを残した伝統的神社の建築技法を用いた木造の納骨堂になる予定だという。


  春になると、九段坂は見事な桜の木が花開き・花びらが舞うが、計画中の墓苑には、日本の心を表現する「しだれ桜」や「梅の木」が植えられ、毎年この花々が咲くころには、宮司が合同慰霊祭として玉串奉奠を行い、心をこめて御霊は祀られることになる。


 現代は「無縁社会」と言われている。年間数万人の方々が様々な事情で「孤独死」し、遺骨の引き取り手もないまま倉庫に「モノ」として保管されている。
  なぜ、このような国になってしまったのか。『日本神話』では、この国は、全ては『縁』から「始まり」、縁で「成り立って」いるのではなかったのか。神社は古来より「縁結び」の場所として崇められてきた。神社に携わる者として、この現状をどうにかしなければならないという強い思いから、この神社墓地の計画を思い立ったという。

  国のために働き、日本の平和・文化・経済を発展させてきた先輩方を一人でもないがしろにしたら、この国の行く末はない。誰にも看取られることなく亡くなられた、引き取り手のないご遺骨も全て祀れる規模の納骨堂の建築。
  戦後、身元が不明のご遺骨や引き取り手のない遺骨を安置するために作られた九段にある千鳥ケ淵戦没者墓苑が思い浮かぶ。「現代版千鳥ヶ淵墓苑構想」といっても過言ではないであろう。今、この国を救うため、神道が立ち上がろうとしている。

 上記「神社墓地」に関するお問い合わせは、下記から。

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