輪廻転生はあるのでしょうか?輪廻転生に重要な十三回忌・三十三周忌という区切り。

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輪廻転生はあるのか? 
  ~その答えが、ここにあります




  閻魔庁により判決で、生前の行いからどの世界に行くか決められる、といわれております。

  煩悩から解放され、悟りを開いたものは、「極楽浄土」に行くことになります。
  迷いのある者は、「六道」とよばれる世界に行き、生まれ変わり・輪廻転生を求められます。 六道とは、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の6種類の世界をいい、上から極楽浄土に近いと言われております。したがって、輪廻転生はあると考えられているのです。
  この他に、六道輪廻の道から外れた者が行く、「外道」があります。人の道や道徳から外れた者の行く世界であり、天狗・魔物・妖怪に生れ変わると言われています。



  天道・・・天人が住む世界です。快楽に満ち、苦しみがありません。霊能力・神通力を使うことができると言われています。ただし、天人は悟りを開いてはおらず、煩悩から解放されていないので、仏にはなれていません。寿命があり輪廻転生します。
  私たちのまわりには、霊能力とは言えませんが、何か霊感のようなものを受動的にですが感じる方を見かける場合もあると思いますが、そのような方は、この天道の世界から輪廻転生された方なのではないかといわれているようです。

  人間道・・・人間が住む世界です。四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界ですが、極楽浄土に通じる世界でもあります。十善について学び修めた者が行く世界といわれています。十善とは
  ・不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さないこと。
  ・不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを盗みとらないこと。
  ・不邪淫(ふじゃいん) 浮気や不倫など、みだらな性的関係を持たないこと。
  ・不妄語(ふもうご) 嘘をつかないこと。
  ・不綺語(ふきご) 無駄な噂話をしないこと。
  ・不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わないこと。
  ・不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるような言葉を言わないこと。
  ・不慳貪(ふけんどん) 欲深くならないこと。
  ・不瞋恚(ふしんに) 怒りっぽくならないこと。
  ・不邪見(ふじゃけん) (因果、業報、輪廻等を否定する)間違った見解を持たないことを言います。

  修羅道・・・果報が優れていながら悪業も負うものが住む世界です。衣食は望むままに現れ、天界と変わらぬ上等なものが得られますが、食べ終わると口の中に泥が広がる苦しみを与えられるといわれています。修羅道行きを命じられたものは、約1000年間この世界で苦しむことになると言われています。経営者や名を挙げた人が行きがちな世界です。
  現代人は、自分が死んだらこの世界に行くのではないかと、心当たりがある者が多いようです。先日行われた国立博物館での阿修羅展が大盛況となったのは、考えさせられる事象でした。「果報が優れていながら悪行も負う者は、死後苦しみを負わなければならない」ということを忘れずに生きていきたいものです。

  畜生道・・・愚痴不平多くして感謝なき者が行く世界です。本能ばかりで生きている牛馬などと同じ扱いをされます。

  餓鬼道・・・生前に強欲だった者・贅沢をした者がいく世界です。腹が膨れた姿の鬼を古代絵でご覧になられたことがある方も多いのではないでしょうか。旧暦7月15日の施餓鬼はこの餓鬼を救うために行われる行事といわれています。

  地獄道・・・殺人や盗みを犯した者、酒や薬物におぼれ嘘をついた者、邪(よこしま)な心を持っていたり、幼女への強姦や父母を殺害した者は、その罪に応じ、地獄行きとなります。
  熱く焼けた鉄の地面に伏し倒し、熱く焼けた縄で打ち、その跡に沿って切り裂き、削られます。極熱で焼かれ焦げる鉄串に刺され、目・鼻・口・手足に分解されて炎で焼かれたりもします。その苦しみは、果てしなく続き、新しく生まれ変わるには、3年に1度天女が舞い降りて羽衣で撫で、それにより岩が擦り切れてなくなってしまうほど、それだけの長期な時間がかかると言われています。



  では、輪廻転生があるとして、生まれ変わるまでに何年かかるのでしょうか?

  私たちとしては、輪廻転生があるのであれば、愛する人を失った時、早くすぐにまた生まれ変わってもらって逢いたいものです。


  そもそも、六道輪廻の世界から解脱すると、極楽浄土に行けると言われているのですが、約30回程度の生まれ変わり・輪廻転生をすることによって、悟り・解脱できるとされているようです。そのくらいの修行をすることが必要といわれています。
  30回生れ変われば、誰でも極楽浄土に行く道が開けていると言ってもいいでしょう。


  そして、どうやら、人は亡くなってから13年、または33年ぐらい経つと、穏やかな気持ちになれ、残していった現世の人の気持ちも考えられるくらいの余裕をもつのではないかと研究されています。この13年・33年というのが、人の道を勉強し直すための学習期間、すなわち「冥途での義務教育期間」のように感じてなりません。 
  そして、 この期間は、仏の道を学習する故人と、その修行を応援する現世に残された親族一族のための期間であり、この間は法事法要を行うべきだと考えるのです。
  不思議にも、十三回忌は、法事法要のうち区切りの年とされていますし、納骨堂などでは、三十三回忌までは骨壺のまま棚に安置され供養されますが、その後は合祀されるのが一般的です。これも、13年・33年という期間をもって、人は次の輪廻転生の道に進むからなのではないでしょうか。そのように私たちは考えております。


 
 

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